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茨城県守谷市

久保ケ丘順次公告へ/水道建設改良に9.8億措置

2023/07/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 守谷市は、2023年度の上下水道事業計画をまとめた。水道事業の建設改良工事費には総額9億8867万9000円を充当。久保ケ丘地区で配水管布設替え工事を12件、守谷駅近くで新設工事2件を計画するほか、上下水道事務所では自家発電設備の更新を継続する。また事務所近くの浄水施設の撤去工事にも取り組んでいく。下水道事業では、建設改良工事費に4億5916万2000円を措置。浄化センター改築更新工事や要望・申請があった箇所での汚水管新設などを実施する。

【水道事業】

 ◆配水管布設・布設替工事=久保ケ丘地区で配水管布設替え12件を計画。既存の硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)は、1975年ごろに設置。ポリエチレン管(PEφ75)に更新し、耐震化を図る。工事は8~12月にかけて順次公告していく予定。これまでに4件が発注済みとなっており、入札参加条件はいずれも市内に本社・本店を持つ水道施設A、Bとしている。

 配水管新設は、守谷駅近くの本庁地内で2件を計画。概要はDIP管やPE管、VU管など。9月までに一般競争入札での発注を予定しており、工期が6カ月。布設および布設替の工事費は4億294万円を予算化した。

 ◆自家発電設備更新=上下水道事務所(百合ケ丘)において、ガスタービン発電装置(750KVA)や地下燃料貯油槽(7000L)などを東芝インフラシステムズ(川崎市)が22~23年度の2カ年で工事を進める。工期が3月末まで。本年度の工事費には5億3717万4000円を措置。

 ◆浄水施設撤去工事=上下水道事務所に隣接する浄水施設では順次解体を進めていく。本年度には沈殿池が対象となっており、工事は8~9月に一般競争で発注する見込み。23年度以降にも施設ごとの解体を計画する。実施設計は日水コン(新宿区)が担当。22年度には丸彰(守谷市)が工事を請け負った。

【下水道事業】

 ◆浄化センター改築更新=ストックマネジメントにより、計画的な施設改修・更新を進める。現在、汚泥貯留槽攪拌機の改築更新に着手しており、3月末までの完了を予定している。同施設の下水排除方式は分流式で、水処理方式は標準活性汚泥法。処理能力が1日最大で4万8000立方m。

 ◆汚水管新設=工事計画では板戸井地区で8件の工事を予定。時期などは定まっておらず、申請や要望があった箇所を優先して取り組むため、工事場所などは流動的となる。汚水関係の工事費は総額で1億5153万6000円を予算化している。

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