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【つくばみらい市】第1弾は1.1万㎡規模/インターパークつくばみらい

2023/08/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 空調機大手のダイキン工業(大阪市、十河政則取締役社長兼CEO)は2日、圏央道インターパークつくばみらいへの新工場「つくば製作所(仮称)」の建設を明らかにした。複数ステップに分けて事業を展開し、段階的に工場を拡張していく。第1ステップでは約200億を投じ、延べ床面積1万1000㎡程度の工場を建設。27~28年ごろの稼働を予定している。

 圏央道インターパークつくばみらいは、県施行としてつくばみらい市福岡ほかの約70・3ha(分譲面積約60・5ha)で計画。区画②の敷地約9万8000㎡にダイキン工業つくば製作所(仮称)が建設となる。第1ステップでは建物・設備含め200億円を投入。住宅用空調機組み立て工場(延べ床面積1万1000㎡程度)として、300~400人の雇用創出とともに年間50万台規模の生産からスタートさせる。将来的には、徐々に工場を拡張させ、敷地いっぱいの工場建設を視野に入れる。

 十河社長は2日、大井川和彦県知事を表敬訪問。地元における雇用創出などを話し合った。新拠点の選定理由については、都心からのアクセス性や港湾・空港を有する高度な交通インフラ、近郊市における生産年齢人口の増加などを挙げている。

 つくば製作所(仮称)は、関東における同社初の空調機生産拠点となる。マザー工場に当たる滋賀製作所(年間120万台規模)の生産がいっぱいであることから、新たな挑戦をを行うため新拠点の建設方針を決めた。海外生産を国内に移す「生産の国内回帰」ではなく、「国内生産の強化」と位置付ける。

 圏央道インターパークつくばみらいのうち、最後の区画となった区画⑤南側の1・8haについては大和ハウス工業(大阪市)が物流施設を建設する方向で協議中。今後、契約を結ぶこととなり、全区画完売となる見通し。




【十河社長(左)が大井川知事(右)を表敬訪問】

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