村上市は、旧村上総合病院跡地およびジャスコ跡地である村上駅周辺大規模跡地の利活用に向け、官民連携などによる利活用方法について、サウンディング型市場調査を実施、その結果内容をこのほど公表した。4社と個別対話を実施し、事業全体のイメージや事業手法などについて、意見を交わした。
事業全体のイメージ・概要では▽子ども子育て支援の関連施設として屋内遊び場の設置▽高齢者の健康増進のための軽運動が行える室内空間の整備およびサークル活動の場を提供するレンタルスペースの整備▽商業施設の整備▽子育て世代へのワンストップサービスの提供、学生が集まる賑わい空間―などの提案があった。
事業手法については▽DBO(設計・建設・運営)による施設整備・運営▽国の施設を含めた一体的な管理運営▽PFI方式および定期借地権方式による維持管理・運営▽LABV方式による事業運営(自治体が公有地を現物出資し、民間事業者が資金を出して作った事業体が公共施設と民間施設を複合的に整備しマネジメントする手法)▽BTO方式と事業用の定期借地権方式による運営手法▽PPP・PFIを利用した事業スキーム―などの意見が出された。
このほか、地域に根差した活動を継続するため、10~20年といった長期での管理期間とすることや、2023年度後半からの想定スケジュールについて、などの提案があった。また世界情勢や物価・労務単価の上昇を踏まえた予算組み立ての要望、公共施設の建築方法について、S造での建築整備が望ましい、などの提案が出された。
市は、これらの調査結果を踏まえ、関係機関との協議を進めるとともに、サウンディング型市場調査についても段階的に行っていくとしている。
村上総合病院跡地(田端町3375-4他)の敷地面積は1万3479・41㎡で所有者は新潟県厚生農業協同組合連合会。ジャスコ跡地(田端町3425他)の敷地面積は1万91・14㎡で所有者はイオンリテール。ともに用途地域は商業地域となっている。