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埼玉県

11月1日に所沢元町北地区再開発事業の決定・蓮田駅西口再開発事業の計画案変更などを審議

1999/10/28 埼玉建設新聞

 第一六九回埼玉県都市計画地方審議会が十一月一日、浦和市の東武ホテルで開かれる。

 今回は一五議案が審議される。所沢元町北地区再開発事業の決定、蓮田駅西口再開発事業の計画案変更といった長年の懸案となっている大型事業に加え、埼葛斎場の拡張など注目議案が多いことが特徴。主要事業については次のとおり。

【所沢元町北地区再開発事業】

 同対象地は、市街地にもかかわらず、木造の店舗、業務併用住宅と老朽化した中央公民館、旧庁舎の跡地を中心に平面駐車場が多く土地利用はあまり有効に使われていない。そして、東川浸水対策として地下調節池を整備する必要性もあり、再開発を行い、良好な市街地整備を行う。

 施行面積は一・一ha、再開発ビルは地下三階地上三階と同二階同三〇階建ての二棟構成。延べ床面積は全体で五万一、〇〇〇㎡。

 住宅は約二四〇戸を供給し、公益施設、商業、業務施設などを内包する。

 その他、稲荷林西富線(L一二〇m)、練馬所沢線(L九〇m)、市道一-六五一号線(L一〇〇m)、東川地下調節池(約一万立方m)なども整備する。

【蓮田駅西口再開発事業】

 駅前の二haが対象。従来の再開発ビルの規模を変更するというもの。

 変更点は建築面積が約七、五〇〇㎡から約六、八〇〇㎡、延べ床面積は約四万四、〇〇〇㎡から約三万㎡、容積対象面積が約三万五、〇〇〇㎡から約二万五、〇〇〇㎡、駐車台数は約四〇〇台から三八〇台にそれぞれ縮小される。

 施設は生涯学習センター、健康増進センター、西口出張所、市民ホール、地権者用店舗および住宅など。

 公共施設は蓮田駅西口通線(L二二〇m)、駅前交通広場四、三〇〇㎡、区画街路一号線(L一二〇m)、同二号線(L六〇m)などを整備する。

【埼葛火葬場変更】

 火葬場は春日部市の内牧字塚内地内〇・三haに既存しているが、将来的需要増加を見込み拡張改築を計画している。

 拡張地は岩槻市小溝も含め全体で約一万五、〇〇〇㎡となる。施設は火葬場、待合室、式場の三棟で構成される。延べ床面積は全体で五、〇〇〇㎡を見込む。火葬炉は一〇基、さらに動物炉も設置する。

 現在の施設は火葬場棟五六九㎡、待合室三四四㎡、事務室・式場二〇五㎡、車庫、管理人宿泊室が既存。

【その他】

 川越市では「藤木地区」と「笠幡東前原地区」の地区計画を定める。いずれの地区も土地区画整理事業の事業効果を維持増進させていくとともに適正かつ合理的な土地利用と建築物の規制誘導を図り、良好な住宅地形成と緑豊かな街並みの形成が目標。

 与野市、富士見市、坂戸市、羽生市、越谷市では生産緑地の変更を行う。



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