東日本、中日本、西日本の高速道路3社は、暫定2車線区間の区画柵設置を長大橋・トンネル箇所へと拡大する。対象は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、中部横断自動車道(中部横断道)など全体で20路線、長大橋39カ所、トンネル6カ所。東日本と西日本の長大橋が年度内スタートするほかは24年度からの位置付け。
区画柵は道路上の柵または駒止めの一つとして、ワイヤーロープ、センターパイプ、センターブロックを指す。
これまで18年の暫定2車線の高速道路のワイヤロープ設置方針、20年の暫定2車線の高速道路における新たなワイヤロープ設置方針を基に、土工部、中小橋梁で、ワイヤロープの設置を進め22年度末までに概成した。長大橋梁およびトンネルは、21年よりセンターパイプ、センターブロックを試行的に設置し、検証を開始。22年の高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会で、試行設置箇所の拡大が決定されたことからセンターパイプ・センターブロックを順次設置することになった。
長大橋梁、トンネル区間は、土工部などに比べて道路幅員が小さいなどワイヤーロープ設置が困難でありセンターパイプ、センターブロックの設置となる。
関東甲信越地域での対象は次の通り。
▽磐越自動車道=新津IC~新津西SIC(長大橋1カ所、設置延長0・3㎞)、安田IC~新津IC(長大橋1カ所、0・4㎞)
▽圏央道=東金JCT~大網白里SIC(長大橋1カ所、0・3㎞)、茂原北IC~茂原長柄SIC(長大橋1カ所、0・2㎞)、市原鶴舞IC~木更津東IC(長大橋2カ所、0・6㎞)
▽中部横断道=新清水JCT~富沢IC(長大橋3カ所、0・8㎞)、六郷IC~増穂IC(長大橋1カ所、0・1㎞)、白根IC~双葉JCT(長大橋1カ所、0・1㎞)
▽東富士五湖道路=山中湖IC~須走IC(長大橋1カ所、0・2㎞)