県道路整備課は、国道121号宇都宮環状道路(宮環)と主要地方道宇都宮結城線の交差点(宇都宮市東横田町)における当面の渋滞対策を固めた。現状の平面交差で交通流を円滑にするため、東西方向の121号は右折レーンを延伸、宇都宮結城線の北進側には左折レーンを新設する。第3四半期には宇都宮土木事務所から路線測量と交差点詳細設計を発注する。
東横田交差点は都市計画決定で、宮環が宇都宮結城線をオーバーパス。同課では整備効果を早期に発現させるため、現道幅員内での改善策を検討。混雑時に滞留長が不足する東西の121号には右折レーンの延伸を決めた。
同交差点は4車線の直線区間にあり、スムーズに流れている時間帯は速度超過の車両も多く、矢印式信号機を採用。直進・左折と右折を分離して通行の安全性を確保している。
宇都宮結城線は直進と右左折車両の交通流を調査。上三川方面から宮環に左折する車両が多いことから左折専用レーンを新設。設計がまとまり次第、用地調査を踏まえ用地買収に備えていく見通し。
立体化については、交差点改善後の集中状況や交通容量などを精査。将来の土地利用状況なども踏まえ、必要性を検討していく見通し。平面交差による渋滞対策に先立ち、交通解析業務を富貴沢建設コンサルタンツ、測量業務を協和測量設計が担当した。
宇都宮結城線の東横田交差点は、宮環が国道や県道などと交差する主要交差点のひとつ。県は当初、東横田の立体化を計画。22年夏に供用した国道119号宇都宮環状北道路の上戸祭に加え、関堀、下川俣3カ所の立体化の完了後に着手を予定していた。
また、立体で計画していたものの、交差点間の近接性など周辺環境や交通容量などを考慮し、主要地方道大沢宇都宮線(細谷町)と主要地方道宇都宮栃木線(西川田本町)の交差点2カ所は、車線数増加などによる平面交差に変更している。