川口市は、都市・居住環境整備重点地域特定地区に指定した、「川口駅・川口元郷駅周辺地区」(面積約330ha)の整備計画(案)に対する市民の意見募集を、3月3日まで受け付けている。
これは、平成16年度に策定した「川口・鳩ケ谷地域都市・居住環境整備基本計画」をもとに、都市居住環境整備重点地域のうち、特に一体的かつ総合的に都市の再構築を進めるべき相当規模の地区における整備方針を定め、健全で活力ある市街地の整備を通じて、都市の再生を図ることを目的としている。
整備に関する基本方針は次のとおり。
【交通インフラの整備】
慢性的に発生する交通渋滞を解消するため、川口駅周辺での交通分散を図るリング道路(環状八間通り線、環状中央通り線、環状本町飯塚線、環状栄町飯塚町線)の未整備区間や、駅へのアクセス性を強化するための道路(駅前六間通り線、駅前大通り線、川口元郷駅東通り線)の整備を推進
川口駅周辺は、商業、業務施設が集中していることから、樹モール・ふじの市を軸とした歩道や歩行者優先道路などの充実により、安全・快適に歩くことができる魅力ある歩行空間ネットワークを形成する。また、川口元郷駅周辺でも、駅へ向かう道路については、安全・快適に歩くことができる魅力ある歩行空間の整備を推進
川口駅と川口元郷駅の連携を推進するため、両駅を結ぶ直結道路(六間道路や四間道路)については、歩行者空間の充実を主眼とした環境整備を進めるとともに、民間事業者や地域住民などによる沿道まちづくりを促進
【環境インフラの整備】
芝川やJR沿線は、地区の景観や環境を印象づける大きな要因となっていることから、芝川の水質の改善・維持、JR沿線の緑化などにより、良好な景観や環境の創出を図る。また、歩道に十分なゆとりのある道路では積極的に街路樹の植栽を推進するとともに、舗装整備やストリートファニチャーなどの設置により、景観に優れた水と緑のネットワークを形成
【防災インフラの整備】
整備の遅れている避難道路(仲町荒川堤防線、善光寺荒川線、本町青木線)の整備を行うとともに、沿道の不燃化や緑化を誘導し、延焼遮断帯機能の強化を図る。防災上の危険が特に高いエリアでは、狭あい道路の拡幅整備、老朽建築物の更新や不燃化等を促進するなど地域住民による防災のまちづくりを促進
【その他の整備】
川口駅周辺では、市の玄関口として魅力の向上を図るため、商業地としてよりよい景観形成を図る施設などの検討を進める。また、川口元郷駅周辺では、子どもから高齢者・障害者など誰もが安全で快適に利用できる生活支援施設などを整備