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県病院局 小児医療センター再整備マスタープラン 2カ年で策定目指す

2023/08/30 群馬建設新聞

県病院局は、県立小児医療センター(渋川市北橘町下箱田779)の建て替えについて、再整備へ向けたマスタープラン策定を進めている。現在、データ分析や資料作成などの支援業務を医療開発研究所(東京都港区)に委託。経営戦略課を中心に、関係部署と連携をして2カ年でのマスタープランの策定を目指す。

同センターは、1993年にメイン施設を建設。施設規模はRC造2階建て、病床数は150床。老朽化を原因とした雨漏りが頻発している状況となっている。また、電気や給排設備の老朽化も深刻な状態。さらに、修繕だけでは対処しきれない問題もあるとしており、診療の提供にも支障をきたしかねない状態としている。加えて、医療機能の面から見ると、小児患者以外への対応が困難であるなどの課題があった。

マスタープランは2カ年での策定を計画している。マスタープランを策定することで新病院が目指す姿を明らかにし、設計の前提となる各種条件を整理。一般的な流れを考えるとその後、基本設計から実施設計へと移行することが見込まれる。

1年目となる本年度内は、必要な医療機能や建物規模、面積、立地、事業スケジュールなど検討。これまでに部会や委員会を定期的に開催。今後も引き続き実施することで、大きな方向性を協議していく。合わせて、近隣の先進的な小児医療センターへの視察などを実施するとしている。

23年度当初予算には再整備マスタープラン策定業務費として1000万円を計上。850万円をマスタープラン策定委託料へ配分。残りを報償費や旅費交通費などに充てている。来年度も同様に予算を確保していく。

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