小美玉市は28日、2023年度一般会計補正予算案(第4号)を公表した。主に、閉校した旧玉里北小学校と旧玉里東小学校の24年度の解体着手に向けた実施設計と、羽鳥小学校舎の長寿命化に係る実施設計費合わせて7371万1000円を計上。いずれも可決後速やかに発注し、24年度以降の工事着手を目指す。2億1191万4000円を追加し、累計総額230億749万5000円となった。
旧玉里北小学校(栗又四ヶ986)と旧玉里東小学校(下玉里457)は24年度に解体着手できるよう動きを進めている。実施設計の履行期間としては今年度末までを予定。解体後は新たな公共建築物は設置せず、広場などとして活用していく。また、災害時には両校とも校庭を避難場所として活用する方針だ。
旧玉里北小学校は、校舎2棟、体育館などで構成。校舎2棟はRC造3階建て、
延べ床面積が1棟目は1770㎡、2棟目が509㎡。体育館はS造平屋建て、床面積については708㎡。1979~82年の建設。
旧玉里東小学校は、校舎2棟、体育館などで構成。校舎1棟目がRC造2階建て、延べ床面積1397㎡。校舎2棟目はRC造2階建て、延べ床面積277㎡。体育館についてはS造平屋建て、床面積が651㎡となっている。
市公共施設建築物系個別施設計画では2060年までの40年間で公共施設の総延べ床面積を30%削減することを目標としている。小学校では30年度までに、野田、上吉影、羽鳥、納場の解体を計画。
羽鳥小学校(羽鳥932)に関しては、長寿命化対策のため、外壁や屋上などを含む老朽化した校舎全体を改修。設計工期は24年度以降にも続く可能性があるため、議決後迅速に発注する
予定。同小学校は、校舎4棟(いずれもRC造3階建て、延べ床面積1棟目1114㎡、2棟目1134㎡、3棟目1853㎡、4棟目S造平屋建て、91㎡)で構成。プールに関しては、数年前からプールおよび付属施設(補強CB造平屋建ての機械室と更衣室〔A66・6㎡〕)の用途を廃止していることから、狭あい校地の有効活用を図るため、22年度に解体済み。
【長寿命化を進める羽鳥小学校】