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上越市で真夏に除雪の腕前競うニイガタ除雪達人選手権

2023/08/31 新潟建設新聞

 除雪オペレーターが、除雪技術を競い合う「ニイガタ除雪の達人選手権」が26日、上越市安塚区のキューピットバレイスキー場で開かれた。上越地区で国道、県道、市道、高速道路の除雪を担当するオペレーター7チーム、14人が出場し、雪室に貯蔵された本物の雪を使った5種目で、除雪技術の正確性とスピードを競い合った。

 道路除雪オペレーターの担い手確保の取り組みの一環として除雪への興味を持ってもらうとともに、オペレーターの技術力、モチベーションの向上に2020年度から毎年開催しており、今回で4回目。クランクや雪だるま帽子落し、寸止め車庫入れ、スラロームなど、各競技でセンチ、秒単位を争う展開に観客も息をのみ、卓越した操作技術に歓声が上がった。

 団体優勝は、池田悟氏(武江組)と斉藤恭平氏(米持建設)ペアの「日立ZW同好会」。普段、使用する除雪車とはメーカーが異なる中での競技にも池田氏は、「日ごろの成果が出た。高齢者も増えており、少しでも雪を残さないよう、きれいな除雪作業に努めたい」と話し、斉藤氏は「緊張したが、全力で自分の力を出せた。これからの除雪作業に自信が持てる」と語った。また斉藤氏はA種目の個人賞も受賞。B種目の個人賞は市川幹雄氏(上越商会)が栄誉に輝いた。

 新潟県建設業協会安塚支部の武江則孝支部長は「排土板の先まで魂がこもった技術を一緒になって楽しめる大会であった。数カ月後には、また雪のことを考えなければならないが、これなら冬季も安心できる」と大会を講評。

 大会実行委員長である県土木部道路管理課の小山明生課長は、「深夜、休日、年末年始を問わず、強い使命感を持って道路除雪を担う皆さまが、その力を発揮しなければ、冬の暮らしは成り立たない。健康に留意し、冬の作業に備えていただきたい」と要請した。

 各競技上位者は次の通り。※敬称略

 ◆団体総合

 ◇優勝=「日立ZW同好会」(池田悟・斉藤恭平ペア)

 ◇2位=「国道18号除雪隊」(近藤昭二・市川幹雄ペア)

 ◇3位=「頸城・大陽JV」(早川正義・内山稔ペア)

 ◆個人賞A種目

 ◇優勝=斉藤恭平(米持建設)

 ◇2位=南雲正二(栄鵬建設)

 ◇3位=早川正義(頸城建設)

 ◆個人賞B種目

 ◇優勝=市川幹雄(上越商会)

 ◇2位=内山稔(大陽開発)

 ◇3位=池田悟(武江組)

【写真=関係者全員で優勝者を囲む、実際に雪を使った競技、繊細な操作技術を披露】

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