総務省の２０２４年度予算概算要求では、地域ＤＸ・地域活性化の推進、地域ＤＸの推進を支える情報通信環境の整備、防災・減災、国土強靱化の推進に向けた予算などを求めた。

　情報通信基盤整備として、光ファイバの整備推進に66・９億円を要求し、高度無線環境整備推進事業費などに充てる。５Ｇ等の携帯電話基地局の整備促進には60億円を盛り込み、エリア整備事業や電波遮へい対策事業などを進める。

　地域のデジタル基盤活用の推進には21億円を求めており、地方公共団体などによる計画策定・推進体制構築の支援、社会実装、地域の通信インフラ整備などによる伴走型支援に取り組む。

　国土強靱化の推進では、ケーブルテレビの光化による耐災害性強化に25億円、放送・通信ネットワークの強靱化に10億円などを盛った。

　消防防災分野のＤＸ推進として、消防本部ごとの指令・業務システムについて標準仕様等の検討を継続。消防本部におけるシステム更新のピークを迎える25年度までに、標準仕様に基づいて構築されるシステムが実際に導入されるよう、全国の消防本部に対し普及啓発を行う。高度化・クラウド化に対応した指令・業務システムの導入に要する経費として１・１億円を要求している。

　なお、同省における要求額は、事項要求を除き前年度比６％増の17兆３８８３億円となる。