県県西農林事務所は、2023年度に県西地区各所で多くの事業を進めている。ほ場整備事業では桜川市、筑西市、下妻市、常総市の4カ所で区画整理を実施。畑地帯総合整備事業は結城市および八千代町の2地区で区画整理事業を計画する。かんがい排水事業においては、霞ケ浦用水Ⅲ期の用水管埋設、新堀排水機場のポンプ更新を実施。また、23年度では2地区が新規採択となった。
ほ場整備事業では、主に桜川市真壁町山尾地区、筑西市蓮沼地区、下妻市総上および豊加美地区、常総市三坂地区で区画整理を実施。真壁町山尾地区は8月までに15haの区画整理工事を公告する。受益面積は29haを予定している。
総上・豊加美地区、蓮沼地区が24年度まで区画整理として整地工事を行う。総上・豊加美地区は32ha、蓮沼地区では22haを23年度に計画している。受益面積は総上・豊加美地区が107ha、蓮沼地区は50haとなる。三坂地区においては8月までに仕上整地工を公告。12ha区画内で道路および水路の整備を実施する。三坂地区の受益面積は52haで完成が間近となる。
畑地帯総合事業では、結城市武井地区、八千代町若地区で区画整理を行う。武井地区では10haの区画で整地工事を実施。若地区では22年度に新規採択となったため、23年度は測量および農家との協議を進める。工事については来年度以降を予定している。
霞ケ浦用水Ⅲ期は結城市東茂呂地内に用水管を2本設置する。受益面積は4090haを計画。今回の埋設は整備中の武井地区への送水機能を有している。新堀排水機場(高道祖地内)については、ポンプ設備の更新工事を実施。設置から40年以上が経過し、補修が必要となる。24年度までに完了となる。受益面積は田が181ha、畑は28haで計208haを有する。
管内の新規採択地区は、筑西市の大川北地区と鶴田揚水機場の2地区。大川北地区では、水田の整備として区画整理を実施する。受益面積が107haで事業費28億900万円を見込んでいる。23年度は主に地権者との合意形成を進めていく。鶴田揚水機場はポンプの交換を実施。受益面積については163haを有している。