湯沢町のファミールヴィラ苗場タワーで温熱環境改善等に向けた改修工事が計画される。年内にも施工者を選定し、２０２４年４月ごろから工事着手。24年度末まで工事が行われる見通しだ。国土交通省のマンションストック長寿命化等モデル事業（改修工事支援）に採択されており、外壁の外断熱化工事、窓ガラスの複層化工事、外気予熱設備の設置工事、供用部の配管更新工事、排煙吸気口内の排水管へのヒーター線巻工事、改質水製造装置の設置工事、その他工事を行う計画。供用部の配管更新工事、排煙吸気口内の排水管へのヒーター線巻工事、改質水製造装置の設置工事、その他工事は補助対象外となる。

　同施設は、地上31階、地下１階、延べ床面積１万８３１９・55㎡、２７６戸の超高層リゾートマンションで、築後33年が経過。昨年度にも補助事業の計画支援型に採択され、温熱環境、給排水設備、室内換気方式、周辺環境等の改善に向けた検討を行っていた。

　今回の補助採択に当たり、積雪の多い立地の超高層リゾートマンションにおいて事例の少ない外断熱改修を含む温熱環境改善工事に取り組み、リモートワークの需要拡大等も視野に性能向上による長寿命化を図るものであり、先導的と評価され、委員からはモデル事業として適切に横展開を図るため、工事実施に係る留意点、改良点を取りまとめ、それらに関する確認・検証を行うよう求められている。

　設計、計画検討および補助事業への提案は、いずれも髙屋設計環境デザインルーム（金沢市）が担当している。

【ファミールヴィラ苗場タワー】