記事

事業者
国土交通省,(一財)国土技術研究センター

【災害自分事化】水害伝承認定制度など/協議会で検討開始

2023/09/04 本社配信


 水害リスクの自分事化に関し国土技術研究センターは、水害伝承に関する良質コンテンツの普及拡大を目指す。4日には災害の自分事化協議会を設置し、第1回会議を行った。水害伝承に接する機会の拡大と水害伝承認定制度に取り組む。

 水害リスクの自分事化は、流域治水の推進に関連したもので、水害伝承関係は、総力戦の流域治水への教育活動に位置付けられている。例えば、以前発生した土砂災害があったところに石碑があり災害を伝承しているはずなのに、同じ場所で土砂災害で被害が起きているといった石碑が残す教訓が生かされていない事例もあり、災害の教訓を後世へ伝えていくことの大切さがある。

 水害伝承に接する機会の拡大へ、伝承活動に関する取り組みを一定レベルの事例などを周知・接する機会の創出、横展開を図るため、誰もがアクセスできるプラットフォームを構築する。

 水害伝承認定制度は、収集した事例などのコンテンツの中から、良質なコンテンツの要件を検討・整理し、人の意識に働きかけるものを認定する。年度内に仕組みをつくり、2024年度以降に認定などを進める想定でいる。協議会は年内にあと2回開催する予定で、自分事化の体系化案、良質な情報の登録と認定の考え方、プラットフォームの施策などについて検討を進める。

災害の自分事化への取り組み検討がスタート

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら