記事

事業者
参議院,自由民主党

【足立敏之参議院議員】未実施地域の対策を/台風7号被害の鳥取、兵庫、京都

2023/09/06 本社配信


 自由民主党の足立敏之議員が台風7号により被災した鳥取県、兵庫県、京都府内の調査を8月25、26日に行った。国が管理する河川などでは、これまでに実施した防災・減災、国土強靱化のための治水対策による効果が現れ重大な被害に至らなかった。だが、線状降水帯により集中的な豪雨に見舞われた中小河川での被害が大きく、今後どのような事前防災を行うのかが大きな課題だと話している。

 鳥取県佐治町は、一級河川千代川上流部で、佐治川沿いの国道482号が一部陥没、土砂流出などで全面通行止めとなっている。上流にある県管理の佐治川ダムは緊急放流を行ったが流域住民への十分な情報提供もあり大きな問題はなかったという。

 八頭町では県道麻生国府線の道路崩落現場を視察。週明け月曜日の始業式に向けて復旧が進んでおり、その早さに驚いたという。

 兵庫県香美町では土砂崩落の現場を調査。住宅3棟に土砂が流れ込んだ現場だが、住人は事前に避難しており、けが人などはなかったという。次いで豊岡市日高町の稲葉川の河岸浸食現場へ。随所で河岸の浸食による崩落、護岸の変状などが起きているという。また、円山川上流の無堤防地区に向かい、輪中提による対策工事について説明を受けた。

 京都府福知山市の市道金屋阿良須線の道路陥没現場、府道綾部大江線沿いの田中川氾濫現場を視察し被災状況などを確認した。

 舞鶴市では、西日本豪雨で甚大な被害があった高野川を視察。排水機場の整備や下流部の拡幅が行われた結果、浸水被害は大きく軽減されていた。また、上流からの流木などが橋でせき止められた久田美川での氾濫エリアや、急傾斜地崩壊危険地域の小原地区での土砂崩れ現場を回った。

 綾部市の土石流現場は、台風上陸前の大雨が原因で3世帯の住宅などが巻き込まれたが、幸い人的被害はなかったという。また、犀川の被災地は、堤防が低く越水で浸水被害が発生。拡幅が困難なので堤防かさ上げや河床掘削が必要とみている。

台風7号被害を調査

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら