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埼玉県深谷市

深谷市防災訓練に建設関連企業や団体参加

2023/09/05 埼玉建設新聞

 深谷市総合防災訓練が2日、市内のビッグタートル・仙元山公園で開かれ、自衛隊や消防らが参加した防災訓練や、地元建設関係企業や団体も参加した防災フェアが行われ、会場は多くの市民でにぎわった。

 この訓練は、災害対応能力の強化や防災意識の高揚を図ることを目的に毎年実施。今年は、震度7の地震発生による被害を想定した18の訓練を実施した。そのうち、深谷市建設業災害対策協力会は、道路をふさいだ障害物の撤去を行う緊急道路啓開訓練を実施した。防災フェアでは、埼玉建築士会大里支部深谷部会や、埼玉県電気工事工業組合小川支部・本庄支部、深谷市消防設備協会が出展したほか、日立建機日本埼玉北営業所が防災用資機材を展示した。さらに、地元の建設コンサルタントとして、2017年5月に深谷市と防災支援協定を締結してから参加している技術開発コンサルタント(飯野英雄社長)は、ドローンとレーザー測量機器を展示。同社は本年度から、グリーンレーザースキャナによる河川ドローン測量業務を開始しており、同社の飯野社長は「災害時には法面が崩れたり、濡れた状態。グリーンレーザーは水に吸収されにくいので、水中の地形や濡れた地面、斜面も計測が可能」と、グリーンレーザーの強みを強調、現場条件の厳しい災害時の支援活動に効果を発揮すると紹介した。

 災害対策本部長を務めた小島進市長は講評で「多くの団体皆さまのお顔を拝見し、心強く頼もしく思っている。今年は関東大震災から100年を迎える。その時、わが郷土の偉人・渋沢栄一翁は、80歳を過ぎても最前線で救出に大活躍したとの話を聞いて、われわれも危機感を持ちながら、皆さまとの関係を維持しながらやっていかなければならないと再認識した。これからも深谷市のためにご支援を」と協力を呼び掛けた。


写真=技術開発コンサルタントの出展ブースにはドローンに興味のある多くの人が集まった

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