小美玉市はこのほど、新まちづくり構想等策定に向け、第2回分科会を開催した。小川地区では百里飛行場前に拠点施設とは別に、ホテル施設の民間導入を検討。美野里地区においてはJR羽鳥駅前東側に延べ床面積4000㎡程度の施設整備を考案。玉里地区に関しては、旧玉里小学校に複合の学習施設誘致などを提案。25日には第3回分科会を行い、構想等に盛り込む最終的な案を示す方針だ。 小川地区では主に、健康づくりをテーマにした交流拠点整備として、アリーナのような機能を備えた施設を考案。空の駅そ・ら・ら付近の土地を利用し、延べ床面積約4000㎡以内を想定。2階建てで1階部分は延べ床面積2000㎡程度の建物整備を提案した。また、宿泊の機能に関しては、想定する拠点施設内で仮眠や休憩をすることは可能だが、本格的な宿泊などに関しては、民間導入を行い拠点施設とは別にホテル施設を誘致することも可能性の1つとして提案している。
美野里地区に関しては、子育て支援や学びの支援、生涯学習関係、行政サービスなどを備えた機能で考え、羽鳥駅東側に、敷地面積約4000㎡の中に約3000㎡の施設建設を提案した。3階建てを想定し、3階部分に通路を設け、駅に直結できる形を考案。同施設は、子供たちの学び支援や生涯学習で延べ床面積1500㎡程度、子育て支援関係で延べ床面積約500㎡、行政サービスと防災拠点機能、公民館の会議室などを含めて延べ床面積1000㎡程度で想定した。 玉里地区においては、子供たちの教育支援・子育て世帯の子育て支援の拡充について提案した。教育支援に関しては、玉里学園義務教育学校周辺を「学びの場」とすること。旧玉里小学校に複合の学習施設を誘致することなどを考案。また、旧玉里幼稚園を子育て支援の場として再利用することも提案した。
新まちづくり構想は、20年3月に策定した「市まちづくり構想」を基に、百里基地や茨城空港を生かした交流の創出や、茨城空港とJR羽鳥駅の拠点化と連携などに取り組むもの。同構想はAN計画工房(水戸市)、百里飛行場新交流拠点整備基本計画についてはミカミ(水戸市)、百里飛行場周辺財産活用基本計画に関しては都市計画センター茨城支店(結城市)が請け負い事業を進めている。