県真岡土木事務所は2023年度の事業概要をまとめ、75カ所に51億900万円を投入する。内訳は道路・街路事業が44カ所で44億8400万円、河川・砂防事業は15カ所で6億2500万円。408号真岡南バイパスは真岡上三川線との立体交差化の下部工に向け地盤改良工事を推進。南進区間の294号二宮拡幅は4車線工事を進め、久下田第2歩道橋を架け替える。新規は石末真岡線飯貝で歩道整備、那須黒羽茂木線増井の線形改良、急傾斜地崩壊対策の山根ⅠA(真岡市西田井)は待受け擁壁工に向け用地調査に着手する。(2面に事業箇所)
石末真岡線飯貝は、121号との交差点から北側1300mを12mに拡幅し片側に歩道2・5mを確保する。拡幅改良に併せ、農業用水路を渡河する桜橋をボックス工で架け替える予定。方針を固め構造物詳細設計を発注する。山根ⅠAは擁壁工230mを計画。詳細設計で諸元を固め、用地買収に備え用地測量を実施する。
中郷八木岡線荒町は24年度の事業化に向け道路詳細設計を固め整備効果を算定。都市計画決定の16mに拡幅し両側の歩道3・5mには電線共同溝を計画している。
真岡南バイパスの立体部は延長440m。幅員は19・5m。車道3・5m×4、中央分離帯2m、路肩1・25m。橋梁部は下部工が逆T式橋台、上部工が単純細幅箱桁。下部工と擁壁の立ち上げに備え地盤改良工を促進する。
294号二宮拡幅は茨城県境の南側から4車線化の工事を進め、久下田小前の歩道橋に着工。北に工事を進めていくため、隅切りなど残る用地の進ちょくを図る。
西田井二宮線東大島は、北側の真岡岩瀬線交差部からつくば真岡線交差部まで3200mをバイパス化。南北の2工区に分け、南側の工事に24年度にも着手できるよう用地調査・補償の進ちょくを図る。先行区間の南側には穴川東部幹線水路を渡河するボックス工を整備。規格は長さ20m、高さ2・7m、幅14m。
五行川は高畔橋前後の護岸・護床工事を実施。益子町の百目鬼川は護岸工事を推進し放水路を今年度、本川は24年度の完了を見込む。
つくば益子線長堤は供用箇所から工事を延伸するとともに用地難航箇所の対応を検討。長堤Ⅱは用地補償、本沼地内は歩道設置に向け設計を進める。
益子公園線益子は改良舗装、下大羽益子線道祖土は用地補償・物件調査を進めるほか、同城内は事業化に向け町と整備手法を検討する。
堰堤改築は釜ヶ入沢本堰堤が今年度に完了。同堰堤上流側で沢沿いの林道159mの嵩上げ工事を実施する。釜ヶ入沢(支川)と吉見沢は改築工事に向け国有林所管替えの手続きを進めていく。工事は腹付けと前庭保護工。
那須黒羽茂木線茂木は道路空間を再配分し、電線類地中化工事を推進。芳賀茂木線小深は540mの狭あい区間を拡幅するため用地補償、同千本800mは平面図化と公簿公図調査を進める。
芳賀町は南北の幹線道路石末真岡線の用地補償や工事の進ちょくを図る。水橋は開運橋を挟んだ南北620m区間で現道拡幅を実施。南側は320m、片側歩道の幅員10mを確保。北側は延長300m、両側歩道で幅員15mを確保する。下高根沢は宇都宮茂木線との交差部の南北1100m区間を改良。北側の幅員は10・5m、南側は11mを計画。
真岡那須烏山線祖母井Ⅱは八斗橋から市の堀橋まで420mを10・5mに拡幅。今年度は市の堀橋をボックス工で架け替えるため現道西側に仮設路35mの工事を発注できるよう用地補償を進めていく。ボックス工は18m、内空断面は高さ3・8m、幅5・3m。
市貝町の黒田市塙真岡線杉山Ⅱ900mのバイパスは、続谷川渡河部を橋長53mのボックス工に固め用地補償を推進。幅員は歩道なしの9・5mで現道を歩行者・自転車道に振り替える。ボックス工の内空断面は高さ3・3m、幅4・8m。
芳賀茂木線田野辺は田野辺橋を起点に東側2100mを拡幅。幅員10・5mで片側に歩道2・5mを確保。用地補償を進め取得できた箇所から工事を進めている。
国道123号下赤羽は、真岡那須烏山線との交差点を改良し、右折レーンを設置する。計画延長240m、幅員は西側が付加車線を含む16・5m、東側は13・5m。用地補償を推進する。