保倉川放水路環境調査検討委委員会のメンバーが15日、上越市の放水路予定地周辺で環境調査の状況を視察した。放水路河口部の夷浜地区をはじめ、概略ルートで示された主要ポイントでの飛来塩分調査や風速・風向、地下水位などの環境調査の実施状況を確認した。

　北陸地方整備局高田河川国道事務所では２０２１年３月に放水路の概略ルートを決定し、詳細な計画に向けた調査・検討を進めている。事業実施に当たり、新たな放水路の開削による周辺環境の保全に向けた検討を実施するため、有識者による環境調査検討委員会を設置。指導、助言を受けながら事業着手前に放水路事業による環境影響や保全策などを環境レポートとしてまとめる。

　保倉川放水路については、年度内の策定を目指す関川河川整備計画で通水ルートが位置付けられる。次回の関川流域委員会で通水ルートが示されることから、流域委員会と同時期に環境調査検討委員会を開催し、放水路整備による環境影響および対策を検討する。