県は、富士技術支援センターイノベーション支援棟の建て替えを計画している。既存建物の経年や老朽化が著しいことや、郡内における繊維産業などの地場産業を支える製品の試作や開発を推進する目的として建て替える。事業費は県の9月補正予算案に7億7316万円が計上された。補正予算案が県議会で議決した後、県では工事に向けた発注準備に入る見通しだ。
同センターの試験棟は富士吉田市下吉田6丁目に既存する。現在の建物は建設されてから50年以上が経過しており、老朽化が著しい状況にあるという。そのため、同センターの既存駐車場の敷地を活用して、新たにイノベーション支援棟を建て替える計画だ。これまで使用していた既存の建物は新しい建物の完成後に解体する予定。
県では、郡内の地場産業を支える繊維産業や機械電子産業などにおける製品開発力の向上を支援するため、製品の試作や開発などを目的に支援棟の建て替えを進める。
新設される建物内は既存棟よりも機能を向上させ、内部に配する機器なども来年度以降に更新していく考え。
新しい建物の概要は、S造一部木造平屋建て、延べ約850㎡。
基本と実施設計業務については佐野設計が担当して策定し、成果品は納品済み。
9月県議会において補正予算案を審議し、議決後に工事発注へ向けた準備に入る。