県警察本部は、前橋警察署荒牧独身寮と沼田警察署戸鹿野待機宿舎1号で耐震診断の実施を計画している。10月にも一般競争入札で委託業務を公告する。ともに2次診断となるもので、今回の診断結果を受け、改修や解体など今後の方針を定めていく。
前橋警察署荒牧独身寮は前橋市荒牧町50-9に位置しており、RC造3階建て、延べ床面積704㎡の規模。2021年度に診断した結果、Y方向のIs値が0・79となっていた。
沼田警察署戸鹿野職員宿舎1号棟は沼田市戸鹿野町245―1に立地。RC造3階建て、延べ床面積580・65㎡の施設。22年度の診断で、1階X方向のみIs値が指標値を下回る結果となった。
県警察本部はこれまで、複数施設の耐震診断を年度ごと実施。21年度は前橋荒牧独身寮を含む7施設、22年度には戸鹿野職員宿舎を含む2施設で耐震診断を行っている。
このうち、茂呂職員宿舎と美原独身寮の2棟について解体の対象となっており、23年度に茂呂職員宿舎の解体工事を上原産業(伊勢崎市)が受注した。美原独身寮については、解体工事に向けた設計業務を亦野建築設計事務所(前橋市)が受託している。
なお、所管している施設の新たな耐震診断については、現在のところ予定していない。