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国土交通省

【総合評価】WLBで加点/措置拡大進め全面導入

2023/09/28 本社配信


 国土交通省は総合評価落札方式でのワーク・ライフ・バランス(WLB)推進企業への加点措置拡大に踏み切る。現行の段階選抜方式での一般土木、建築A等級などから、2024年1月には加点対象を一般土木・建築のA、B等級に拡大。さらにおおむね1年経過した後には、全ての公共工事等の総合評価落札方式などに拡大する。なお、加点対象は▽えるぼし等▽くるみん等▽ユースエール―認定企業。加点は1点の配点で企業の能力等の部分となる。

 WLBの認定評価制度を活用した評価は、一般土木、建築、港湾土木のA等級工事を対象に、段階選抜方式の第一段階選抜で、企業の能力等の部分で加点している。えるぼし、くるみん、ユースエールの認定が対象。

 女性活躍推進法での実施状況の優良な一般事業主の受注機会増大への対応。価格以外の要素を評価する調達で対応している。ただ、段階的に運用を広げている状況で、限定的に実施しているため実施率が21年度時点で5%と低い。

 取り組みの拡大へはまず、加点対象を一般土木、建築のA・B等級まで広げる。技術提案・交渉方式における優先交渉権者との業務契約も含め24年1月から運用する。なお、港湾空港関係は別途となるため、港湾土木での適用タイミングはずれ込む見込み。

 その後、時期は未定ながら、全ての公共工事等(建設コンサルタント業務等含む)における総合評価落札方式、企画競争方式(プロポーザル方式を含む)に拡大する。おおむね1年程度経過した後となるようだ。加点を受けるためには、それまでにえるぼしなどの認定を受けておく必要がある。

 これまでに、各地方整備局などに通知、業界団体向け説明会も行っている。認定制度はレベルに応じた段階があるものの、評価点はどのレベルでも同じ点数となる。

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