記事

事業者
山梨県

芦安側で狭あい解消を/早川芦安連絡道路の整備

2023/10/04 山梨建設新聞

 県は、早川芦安連絡道路の整備を進める。整備により南アルプス地域の観光振興や中部横断自動車道などと連携した周遊観光の効果に期待される。整備状況として早川町側では、橋梁や盛土、沢の流入水の処理を進める。芦安側では、トンネルの整備に際し、現道の狭あい箇所の解消を図る。9月県議会の代表質問で、久保田松幸議員が県に対し、現在の整備状況と今後について答弁を求めたもの。

 早川芦安連絡道路は、南アルプス周辺の豊かな自然環境の有効活用や、中部横断自動車道、国道52号などと連携した周遊観光や経済の活性化など、南アルプス地域の観光振興に大きな効果をもたらすと考えられている。同地域は冬季に入ると降雪や低温により路面が凍結し安全な通行が困難という。連絡道路の整備により、災害時には孤立集落の解消や避難路の確保を担う役割として、救急救命活動の支援への寄与など、多くの効果に期待される。

 連絡道路のうち早川町側では、早川を渡河する延長約140mの橋梁や盛土のほか、早川に合流する沢の流入水の処理を計画している。現在は橋梁へのアプローチ区間の整備が進められている。

 これまでに盛土工事と並行して沢の水路工事や盛土の基礎となる護岸工事を実施。水路工事について長崎幸太郎知事は「本年度末までに完了する見通し」と答弁した。

 一方の芦安側では、延長約3・5㎞のトンネル工事のために必要となる現道の狭あい箇所の解消を図っていく。今後は工事中における交通規制や迂回方法について、地元関係者と調整を図っていく。また、温泉や井戸の水文調査など、トンネル掘削工事を進める際の周辺環境対策についても、調査検討を進める。

 特にトンネルの坑口付近には生活用水の水源があることから、掘削中の影響に備えて代替水源の水量や水質のモニタリングを今年の秋から開始する予定とした。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら