(仮称)神栖特別支援学校を新築する県は、外構含む工事費として約34億2000万円を見むことを明かした。事業全体の概算費は約40億円。プロポーザル方式で基本・実施設計の事業者を選定し、2023~24年度(約13カ月)でまとめ 建設地は、神栖市須田4117(地番)ほか12筆の2万㎡程度(市街化調整区域)で、若松運動場隣接地を対象としている。校舎棟(延べ床面積6400㎡程度)と体育館(同800㎡程度)を主に整備。階数は2階建て以下で、構造が校舎棟の1階部分をRC造、2階部分を原則W造として設計していく。
主な諸室については▽普通・特別教室部門=約3100㎡(普通教室、多目的室、教材室、更衣室、図書館、音楽室、美術室、調理室、PC室など)▽管理関係室部門=約1200㎡(校長室、事務室、応接室、職員室、保健室、放送室、医療的ケア室、印刷室、相談室など)▽共用部等(廊下・階段、便所、電気室、機械室、エレベーター)=約2100㎡▽体育館=約800㎡(福祉避難所としての利用も想定)-とした。
生徒数は約150人(小中学部約100人、高等部約50人)、定員中学部1クラス6人×24クラス、高等部1クラス8人×11クラスを予定。職員数が約100人としている。
今後は27年4月の全面開校を予定しており、24年度半ばから工事発注手続きに着手。25年度から校舎棟、体育館、外構を順次着工させ、26年度末の竣工を予定している。
鹿行地域の特別支援学校は、鹿島特別支援学校が唯一となっており、神栖市内に住む児童生徒の通学距離が最大40㎞に及ぶなど相当の通学時間を要する課題が挙がっている。諸課題を解消するため、神栖市中央部に位置する若松運動場隣接地への新校建設を決定した経緯がある。
【若松運動場(神栖市)の隣接地に新設する】