高根沢町は、宝積寺駅西第2地区で都市計画道路3・4・401号宝積寺西通りと3・4・404号西駅前通り整備事業を進めている。宝積寺西通りが整備済みの宝積寺駅西第1地区境から北側の延長約510m、全幅16m。西駅前通りはJR宝積寺駅西口広場前から宝積寺西通りまでの約160m、全幅19mとする計画。2路線とも新設で整備手法は沿道整備街路事業を想定。2022年度に道路詳細設計と基礎計画の策定に着手。23年度は用地測量、24年度は補償物件調査や不動産鑑定を進め事業計画を固めていく。25年度の事業認可を目指している。
宝積寺駅に近接する第2地区は農地などを宅地に転用した小規模開発が行われてきた市街地で、道路幅員が狭い。今後整備される宝積寺西通りには鬼怒川への雨水管布設も予定され、幹線道路の整備によって第2地区の居住環境や駅へのアクセス向上、交通渋滞の緩和といった効果が期待される。
宝積寺駅周辺は第1地区の土地区画整理事業が完了。第2地区の整備に移行するにあたり、町では住民へのアンケート調査などを実施。敷地単位で区画整理事業区域を設定できる沿道整備街路事業を導入する方針を決定。19年度に概略設計に着手した。
宝積寺西通りの標準幅員構成は車道3m×2、路肩1・5m×2、歩道3・5m×2。西駅前通りと南側の町道350号線との交差部に3mの右折レーンを設ける。
西駅前通りの幅員構成は、中央に3mの付加車線を設けた車道3m×2、路肩1・5m×2、歩道3・5m×2。付加車線は県道宝積寺停車場線・町道310号線との交差部と宝積寺西通りとの交差部で右折レーンとする。
概略設計、道路詳細設計は三進、沿道整備街路事業検討調査業務を栃木都市計画センター、宝積寺西通りの物件調査・不動産鑑定を総研が受託。23年度は用地測量を三進が担当している。
今後は事業参加者や対象地権者と協議を進めて事業計画を策定。認可取得後は地権者との用地交渉、移転先の宅地造成工事、移転補償などを進め、用地が確保できた段階で道路築造工事に着手する。
都計道の宝積寺西通りは上阿久津地区の国道4号交差部を起点、宝積寺地区の408号を終点とする延長約3240mの幹線街路。市街地西部を縦断し、第1土地区画整理事業区域内約750mの整備が完了。残る区間は未整備。南側は408号バイパスの事業進捗に併せて整備が進められる。
西駅前通りは宝積寺駅西口を起点、宝積寺西通りを終点とする東西幹線で延長は約180m。今回整備するのは駅前広場を除く区間。
都市計画決定は2路線とも1972年。事業に先立ち、西駅前通りは幅員をこれまでの18mから19mに、法線をやや北に見直しするとともに、県道宝積寺停車場線・町道310号線交差部、宝積寺西通り交差部の形状を変更。宝積寺西通りは町道350号線交差部の形状を変更する。
町は12月に変更案の縦覧を行った後、都市計画審議会を開催。23年度末の都市計画決定を目指している。