戸田建設(中央区、大谷清介代表取締役社長)は、PPP事業協力者として参画する「アグリサイエンスバレー常総」において(仮称)常総プロジェクト温浴施設の新築を計画している。今月に着工し、2024年度にオープンとなる。設計がアクアプランニング(渋谷区)、監理をROUNDARCH一級建築士事務所(島根県松江市)、施工はイチケン(港区)が担当する。
(仮称)常総プロジェクト温浴施設は、5月にオープンしたTSUTAYA BOOKSTORE常総インターチェンジの隣に計画。敷地面積は2万948・81㎡で、規模・構造がS造2階建て、延べ床面積1938・27㎡を有する。道の駅常総およびTSUTAYA BOOKSTOREに隣接することで、エリア内における一体的な利用が見込まれている。
施設では天然温泉を使用。すでに温泉の掘削工事を終了しており、露天風呂に加えてサウナルームを7室設けるほか、関東最大級のホールサウナが楽しめる「サウナスパリゾート」の機能を兼ね備える。また、地元食材を使用したレストランや、リラクゼーションサービスを備え、幅広い世代が滞在できる施設を目指している。
アグリサイエンスバレー常総では、温浴施設のほか、物流倉庫や植物工場の建設を計画している。都市エリアと農地アエリアに分け、都市エリアでは戸田建設施工で物流倉庫の新築を計画。倉庫の構造がRC造5階建て、延べ床面積15万9883㎡。24年度中の完成を予定している。設計については浅井謙建築研究所(千代田区)が担当した。
同じく都市エリアにおいて市が都市公園の新築を計画。建設予定地は圏央道4車線化工事のため、NEXCO東日本に貸与している土地。圏央道工事が終了した後、事業に着手する。敷地面積は9000~1万㎡を想定している。
農地エリア内では、植物工場としてとしてファームシップ(中央区)が活用を計画。着工時期などについては資材高騰の影響があり、現在計画の見直しを図っている。敷地面積は3ha。既に大地(常総市)が4ha、たねまき(中央区)は7haの敷地にそれぞれ事業展開している。
【(仮称)常総プロジェクト温浴施設」施設外観パース(戸田建設報道発表資料より)】