建設業振興基金は13日、CCUS応援団サミット2023「Good for everyone CCUS応援団次なるステージに向けて」を開催した。応援団特典を拡大し、メンバーズメール、ユーチューブチャンネルなどの広報活動も進めている一方で、技能者に情報が届いているのかといった点なども含め、応援団の今後の展開方向などについて議論した。応援団事業者間での連携やコラボレーションなどの考えが示されたほか、実証実験中の技能者パスポート(スマホアプリ)の取り組みも注目される。
CCUSへの加入を促進する方策の一つとして、さまざまな事業者が多様な特典を行っている。22年8月に6事業者特典でスタートし、これまで技能者特典51、事業者特典21まで増加している。例えば、カーリース契約でキャッシュバック、CCUS応援団自販機(CCUSカードで1本無料)、企業間決裁支援サービス『支払い・com』利用手数料の優遇、電動工具安全講習会開催などがある。全国どこでも使えるもの、地域でしか使えないものがある。
応援団特典のPR活動としては、技能者向けのメンバーズメールの配信をはじめ、ユーチューブチャンネル「CCUS応援団」は技能者向け、事業者向けの特典のほか、都道府県別に使える特典を紹介する動画をアップしている。
加えて技能者本人と確実につながり、情報を届けるための技能者パスポートは、450人のモニターが参加して実証実験を行う。就業履歴の確認、登録してある基本情報の確認、資格証などの表示、現在のスキルセットからレベルアップまでに必要な資格や就業年数の確認機能などがある。さらに、CCUSからのお知らせ通知機能も。利用者アンケートでは閲覧頻度は週に複数回との回答が6割を占めた。
応援団の今後については、事業者間での関連情報の横展開、現行の特典コラボ、運用現場ステッカー(11月のデザイン公募開始)による特典展開などをはじめ、技能者アプリの活用などについて議論した。
アプリのモニター450人を分析すると130万人のCCUS登録者のデータと非常に相似性が高いことが分かっている。そこで、応援団側から特典が出る、キャンペーン、アンケートなどの実験を行いたい意見があれば期間を延長する用意があることが事務局側から示された。