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茨城県坂東市

第一期工11月公告/ハイウェイオアシス事業承認

2023/10/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 坂東市が計画中の圏央道坂東PA隣接の地域利便施設において、関係団体協議を経て、県内初となるハイウェイオアシス事業承認となった。「坂東PAハイウェイオアシス」として事業を推進し、第一期工事を一般競争入札にて11月に2件公告。第二期工事を2024年度以降に予定している。第二期工事では、整備における民間提案を活用し整備内容に反映していく方向だ。

 第一期工事は、ハイウェイオアシス西側の駐車場などの園地整備と、放流施設の排水設備工事を実施。11月に個別で一般競争入札にて公告。23年度内を工期としているが、繰り越しを視野に入れている。また、西側に設置予定の売店に関して、事業者の公募を10月に予定。今後事業者が決定した後、売店事業者が売店建屋の設置工事を発注し建設を進める。

 先行的に第一期工事を進め、ハイウェイオアシス一部の早期供用を目指す。供用開始時期については、坂東PA整備を進めるNEXCO東日本と協議を進め決定する。

 第二期工事では、ハイウェイオアシス西側から中央部分にかけて整備を予定。24年度以降を計画し、整備内容に関しては、民間提案を反映させていくことを前提に計画している。すでに国土交通省のPPP/PFIにおける地域プラットフォームにて民間提案募集を登録。11月2日に民間事業者の提案を聞き取る。コロナ禍が終息したこともあり、新たなニーズを民間提案には求めている。

 坂東PAハイウェイオアシスにおいて想定している施設は、広場や池、売店や飲食店などの複合施設のほか、防災機能施設としてヘリポートや備蓄倉庫など。桜の里山を生かした地域住民の憩いの場の提供、台地で安全な地形をいかした周辺市町を含む広域的な防災拠点を目的とした公園整備を実施。また、坂東PAと一体的に整備することで、市の魅力を発信する観光拠点の機能を有する。

 整備方針として、市の魅力を市内外に発信、災害に対して迅速な対応、訪れた人に快適と楽しみを与える拠点とする。市民の声を取り入れ、市の振興に向けた新たなにぎわいを創出。地域に愛される地域連携拠点としての整備を進めていく。



【「ハイウェイ・オアシス」イメージパース】

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