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長野県測量設計業協会

高専生に技術指導/万水川で測量実習/県などと共同で

2023/11/10 長野建設新聞

 県測量設計業協会は9日、国立長野工業高等専門学校の学生を対象とした測量実習を安曇野市で行った。万水川にある三角島を題材に、会員の技術者などが測量調査の技術を学生に直接指導した。

 この取り組みは県と長野高専の包括協定に基づき実施したもの。県安曇野建設事務所、安曇野市、土木・環境しなの技術支援センターとの共催で、工学科の3年生約40人が学んだ。

 開講式で吉竹行仁副会長は「普段の学校生活では体験できない貴重な経験になると思う。技術を習得するとともに、地域の歴史も学んでほしい。今日の体験が、皆さんが将来を考える上での大きな機会になれば」と呼び掛けた。

 授業ではまず、三角島の環境保全を目的としたNPO法人が取り組みを紹介。続いて安曇野建の小林宏明所長が万水川の改修工事の経緯について話した。その後、三角島に移動し、午後にかけて測量実習を実施。学生が積極的に質問する様子も随所に見られ、意識の高さをうかがわせた。小林所長は「測量はものづくりの基本。非常にやりがいのある仕事であることが伝われば」と期待。機器の設置に手間取る学生に、指導役の会員が「すぐ手を出したくなってしまうが、これも経験」と堪え見守る姿も印象的だった。

 学生は今回の調査結果を学習の成果としてまとめる予定だ。

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