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栃木県安足土木事務所

安足土木、交差点改善へ線形検討、桐生岩舟線鹿島町西 1300m歩道整備で拡幅

2023/11/11 日本工業経済新聞(栃木版)

 県安足土木事務所は、足利市の主要地方道桐生岩舟線鹿島町西工区の事業化の検討に乗り出す。五十部町東工区に続く西側1300mについて線形を改良し拡幅。余裕のある歩道を設置して通学児童らの安全を確保する。桐生岩舟線北側はJR両毛線が近接。今年度は市道春日団地通りと鹿島町43号が合流する変形交差点の改善手法を検討するため道路線形を確定。2024年度以降の路線測量や道路詳細設計に備える。

 区間は西を足利大学正門入口交差点付近から東側が山下アンダーとの交差点まで1300m。現道は両側に1・5~2m程度のマウントアップ歩道が設置された幅員10・5m。

 路肩は両側0・75m程度で狭く、大型車両と自転車が錯綜するなど危険性が指摘されている。

 整備中の五十部町東工区は北側に既設の歩道3・5mと路肩が1m。南側に2・5mの歩道を新設し路肩を1・5m確保した幅員15m(車道3・25m×2車線)で整備を進めている。

 鹿島町西工区も五十部町東工区と整合を図り15mに拡幅を想定。このため北側に近接するJR両毛線と中央部東側付近の変形交差点の形状を検討。交差点は北側から舟場踏切を渡ったすぐ南側で合流する春日団地通り、春日団地通りとクランク状で南側から鹿島町43号が斜めに合流する2カ所の交差点が連続。交差点と鉄道との近接性を考慮した改善手法を検討する。

 鹿島町43号との交差点は信号機が設置。春日団地通りとは踏切と県道を認識させる赤信号の点滅となっている。

 県は交通量が多く通学路の桐生岩舟線の連続した整備の必要性が高いと判断。20年度に平面図化を晃洋設計測量に委託。今年度は拡幅改良を前提に交差点の改善手法を含めた道路線形検討業務を新日本建設コンサルタンツに委託した。

 鹿島町西工区は山前小学校の通学路。朝、山前小に登校する児童は市道と県道を渡って狭い踏切を横断。待機場所が整備されておらず、歩道も狭く自転車や自動車との距離が近い状態で通学している。

 県と市は住民、学校関係者を交え9月6日、とちぎの道現場検証を実施。児童と車両が混在し錯綜する危険な状況を視察。整備の必要性を確認した。

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