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群馬県渋川農村整備センター

塔之辻貯水池の水門改修工事へ

2023/11/14 群馬建設新聞


県中部農業事務所渋川農村整備センターは吉岡町上野田地先にある塔之辻貯水池の改修工事について、11月下旬の指名通知を予定している。工期は年度末までを見込んでおり、設計は直営でまとめた。

工事は、同貯水池の取水施設にある水門1基の改修がメイン。貯水池内に砂などが入り込まないよう設けてある沈砂池の排砂ゲートが老朽化のため機能不全となってしまったため、新しい水門に取り替える。既存の水門は鋼製。今回の工事で取り付けるのは幅40㎝、高さ45㎝、ステンス製の水門となる。

また、付帯して貯水池南側にある管理用道路の法面工事も行う。経年劣化のため崩れてしまったコンクリートを撤去し、面積約100㎡を対象に、厚さ10㎝で再度コンクリート吹き付け工を施工する。

同貯水池は、貯水量12万立方m、堤長570・2m、堤高7・3~10・3m、堤体積7万700㎡、満水面積2万1400㎡の規模。造成から50年ほど経たコンクリート前面遮水アースダム。受益地として96・5haの農地を持っている。

同工事については継続的な事業でなく、緊急的な対応のための工事が対象となる地域公共事業調整費で行われる。

同センターでの貯水池の事業については、23年度は渋川市石原地先にある石原貯水池と渋川市小野子地先にある宮原貯水池が、それぞれ事業化に向けての資料作成と調査設計が進んでいる。どちらも24年度内での事業化については、ほかの事業の進捗状況に左右されるため現状では未定となっている。現在、石原貯水池は藤和航測(前橋市)が調査設計を、宮原貯水池はNTCコンサルタンツ(愛知県名古屋市)が資料作成を担当している。石原貯水池は堤長72m、堤高6・6m、貯水量4万380立方mの規模。宮原貯水池は堤長33m、堤高5m、貯水量1067立方mの規模となる。

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