記事

事業者
新潟県柏崎市

入札監視委員会で不調入札を議論

2023/11/10 新潟建設新聞

 柏崎市は7日、本年度第2回入札監視委員会を開き、6~7月に発注された工事入札の審議を行った。同期間には予定価格130万円以上の工事65件、当初契約額合計26億4957万9900円(税込み)の工事が発注され、平均落札率は96・8%だった。

 審議では、不調案件での予定価格について議論が交わされた。市によると本年度は委員会開催前の10月25日までに約190件の工事入札を執行。予定価格超過などで23件が不調となっており、増加しているという。

 制限付き一般競争入札で行われた門出地区処理場機能強化対策(土木)工事では、参加者全員が予定価格超過となったものの、市の設計書を確認したところ、誤りが判明。修正した正しい価格で有効札となったことから、委員からは、その他の不調案件についても市の積算の妥当性が質問された。市は不調案件での対応として「まずは市の設計価格から点検する」と説明したる。

 このほか5件を抽出して行った審議では、工事内容や契約方法、市外業者の指名理由などで意見が交わされたが、委員からの具申または勧告などは無かった。

 今回、審議対象となった6月1日~7月31日までの契約別の発注状況は次の通り※①契約件数②当初契約額(税込み)③平均落札率

 ◇制限付き一般競争入札=①38件②12億6904万5800円③96・8%

 ◇制限付き一般競争入札(総合評価方式)=①6件②2億717万4000円③95・1%

 ◇指名競争入札=①19件②11億6098万5100円③97・0%

 ◇随意契約=①2件②1237万5000円③99・1%

【写真=6~7月の入札を審議】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら