共信冷熱(甲府市)では、同社の経営理念として掲げる「我々は全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、高度な技術力を通して、快適な環境を創造し、広く地域社会に貢献する」と合致する点が多いことから、SDGsへの取り組みに至った。
主な取り組み内容としては、健康経営を実践し、従業員の生産性向上等による組織の活性化を図っている。月1回の地域清掃活動を推進するほか、甲府市や市川三郷町の小中学校には、本の寄付活動を実施し、さらに、フードバンク山梨への寄付活動も行っている。
また、全社員でも、募金活動などの社会貢献活動に積極的に取り組んでいる。活動内容は自社のSNSで報告している。
業務においては、「温度みはるくん」の特許取得や、商標等知的財産権の取得・管理を実践する。製品開発における特許侵害調査の実施も行っている。
同社では、地球温暖化防止の観点から、自社で施工するパッケージ型エアコンや冷凍冷蔵設備からのフロンガス漏れを防止する、ガス漏れ10年保証サービスを開始している。機器を長く利用いただけるよう、自社の技術を高め、細やかなサービスを展開している。
作業車や営業車の全車両には、安全運転を支援する機器を装備し、最高速度や急加速、長時間のアイドリングを制限して、燃料消費量の削減を図る。効果は「少しずつ環境問題に対しての意識が向いてきている」と実感。今後の課題は、SDGsを意識しながら、一人一人の具体的な行動に落とし込みたいと考えている。
今後期待したい点では「環境問題に直結する機器を取り扱う事業者として、一人一人が責任を果たせるようになっていきたい」と話す。