記事

事業者
山梨県山梨市

来年度着工の方針 旧市役所跡地に広場

2023/11/17 山梨建設新聞

 旧市役所跡地に広場・駐車場などを整備する計画で山梨市は来年度の着工を予定する。これまで検討してきたとおり芝生広場と駐車場がメイン。今後も活用する旧情報通信センターについては、市民らの意見を踏まえ用途を検討する。年明けにも実施設計を発注し、2025年度中の供用開始を目指す。

 市地域資源開発課によると、施設の検討などに充てるため、これまで予定していた事業スケジュールを若干見直した。当初は11月から実施設計に入り来年5月にも完了する予定だった。

 現在実施している同広場構想案に関するパブリックコメントは今月30日に終了する予定。その後実施設計の仕様などを考える期間を取るため、実施設計の発注は年明けになる見込み。来年8月ごろまでに設計を固め着工する。工事費などの予算は来年度当初予算案に計上する方向で調整する。施設完成は25年度中を予定する。

 同跡地はリニア新幹線開業などを見据えた将来的な利活用に対応できるよう、当面は広場・駐車場として使用する。同課によると、芝生広場と駐車場の広さはおおむね半々。駐車台数は普通車140~150台程度を見込む。このほか日よけとなるシェルターやトイレ、ベンチ、水飲み場などを設置する予定だ。

 使用する芝については天然芝とする案が出ているが「コストや特性などを考慮し検討中」(同課担当)としており、まだ確定していない。旧情報通信センターについては各方面からの意見を聞きながら今後用途を決めていく。同跡地にある松の木は年度内に、現市役所ロータリーに移植する。

 同跡地の面積は約9600㎡。同構想案はブレーンズが作成した。

 市担当者は「市民の方々の憩いの場として親しまれるよう事業を推進していきたい」と話している。


【旧市役所跡地に計画する広場の構想案】

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら