役場庁舎の建設を計画している邑楽町は18日、設計者を選定するため、公開で審査を行った結果、参加した4者の中から福島建築設計事務所(前橋市日吉町1-3-6電話027-231-3060)を選定した。
同社は、屋上庭園やひさしなどを配置した環境型庁舎を提案し、29人の審査員のうち最多の13票を獲得した。
公開審査は、町公民館ホールで実施し、審査は各設計者の設計案と、ヒアリングを勘案して久保田町長及び28人からなる計画検討委員会の委員の投票によって決定した。年度内に基本設計を作成し、18年度早々にも実施設計を随意契約によって委託し8月までに完成させる。そして同年10月頃からの着工に備える予定。実施設計費及び工事費は18年度当初予算案の中に要望している。
選定後、久保田町長は記者会見の中で「老朽化等、色々な面から早急の対応が必要だった。設計者が決まり、一歩前に出られたことは、うれしく思う。町民の集う、利便性の高い庁舎建設を目指したい」とコメント。今後、20年度の開庁を目指す。
審査会では当初、一級建築士が5人以上いる県内外40の設計事務所に10年間の公共事業等の実績状況などを提出してもらうよう要望。12月中旬頃までに23者から返答があり、その中から県内の1者、近隣県から1者、東日本から4者の計6者を選定したが、事前に2者から辞退の申し出があり今回、4者が参加して実施された。
今回、設計者選定審査に参加したのは、桂設計(東京都)、相和技術研究所(東京都)、フケタ設計(栃木県)、福島建築設計事務所(前橋市)の4者。