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【港湾工事】設計段階編策定へ/CO2算定ガイドライン

2023/11/17 本社配信

 国土交通省は港湾工事のCO2排出削減に向け、排出量算定ガイドライン設計段階編の策定、カーボンユートラルに向けたロードマップの策定に取り組む。このほど開いた検討ワーキンググループ(WG)で検討スケジュールなどを示し、設計段階編について次回WGで骨子、年度内最後のWGで案を提示して議論する流れ。

 ガイドラインについて2022年度は、施工段階編(試行工事用)を議論しまとめている。引き続き設計段階編に議論が移る。基本設計段階で使用できる簡便な算定手法について、データ蓄積による工種別・構造物別の概算排出量の算定方法を検討する。

 港湾工事からのCO2排出量は20年度時点で71万tと推計されている。内訳は作業船の燃料消費に由来する16万t、陸上機械等の燃料消費に由来が3万t、材料(鋼材、セメント等)の製造等に由来が52万t。

 ロードマップは、CO2排出量の削減として▽直接排出となる建設機械・作業船の稼働▽エネルギー起源の間接排出として電力の発電▽間接排出となる材料の製造―の3方向と、港湾構造物によるCO2吸収を位置付ける。関係団体やメーカー等へ低炭素型資材などの活用事例、コスト等のヒアリングを行う。また、待機中の作業船で燃料消費量削減試行工事、カーボンユートラル普及促進試行工事に12月以降、取り組む。

港湾工事のCO2削減へ議論

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