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群馬県太田市

太田市は旭小学校の給食室整備へ

2023/11/21 群馬建設新聞

太田市は旭小学校(東矢島町1249-1)と旭中学校(東矢島町1082-1)の親子方式による給食室整備を計画しており、2024年度の早期に工事発注を予定する。現段階では8月から25年2月末までの工期を見込む。概算工事費については2億7830万円程度を予定しており、23年度は北村建築設計事務所(太田市)が設計業務を進める。給食室整備完了後は25年度の夏ごろに旭中の給食室改修および旭小給食室解体工事を実施する。

整備は安心安全の給食の提供と、食中毒の未然防止という観点から実施。老朽化した旭小学校の給食室を改築し、改築した給食室を親とし、旭中学校は子とした親子方式での配送形式を取る予定となる。

現段階では約950食を調理可能な規模とし、S造平屋で、約450㎡の建物を見込む。整備するのは◇調理室◇洗浄室◇検収室◇下処理室◇肉・卵等処理室◇食品保管庫◇配膳・下膳室◇配送風除室◇回収風除室◇プラットホーム-などとなる。

新築を行う上での基本方針としては、学校給食衛生管理基準を踏まえた学校給食施設の整備を掲げている。衛生環境の整備では作業環境をドライシステムとし、内部の温度および湿度管理が適切に行える空調設備を備える。加えて、食物アレルギー対応や児童が短い距離で給食を運搬できる動線の確保も行う。

一部改修を行う旭中の給食室の規模はS造平屋で184㎡となる。改修工事は、既存配膳室および既存調理室の間の既存壁等撤去し、一体的な利用を行う。配膳室と調理室間の壁などを撤去し、一体的に利用する。給食はコンテナ(1500㎜×730㎜×1410㎜程度)に入れて配送しており、開口寸法を確保するために外部建具を改修する。また、コンテナを置き給食を配膳するため、厨房機器などを撤去することで、床の段差を解消する。このほか快適な室内環境を確保するため、使用材料の適正な選択、換気、通風および採光の確保、結露防止や断熱化に加えて、保全業務が効果的に行われるように仕上げ材料の耐久性、耐汚染性および耐風・耐水性、容易な維持管理にも配慮する方針。

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