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茨城県潮来市

2月委にて方針決定/統合小体育館の改修改築

2023/11/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 潮来市は、潮来小学校と津知小学校の統合計画を進めている。このほど開かれた「第3回潮来小学校・津知小学校統合準備委員会」では、潮来小体育館の改築案が示された。市では改築・改修の両面から検討し、2024年2月22日の次回委員会で方向性を示す見通し。今後は、施設整備に係る設計の入札を24年5月に行い、整備工事を9月に発注。25年12月に竣工し、26年4月の開校を目指す方針だ。

 委員会では、施設関係部会の報告として体育館の改築を提案。建設予定地が潮来小(潮来471地内)の現駐車場敷地となる。完成後は既存体育館を解体し、跡地に駐車場を整備する計画。現状の体育館より一回り小さくなる見込み。2階窓から採光が取れる仕様とする他、屋内にLED照明を設置する方針だ。また、安全柵などの転落事故防止対策も講じる計画。現体育館の跡地に整備する駐車場については、あやめこども園との共用案が出た。事務局は、子育て支援課やこども園と協議の上で実施設計に取り入れたい考え。

 改築を行った場合、体育館の使用中断期間が生じない他、バスターミナルの整備が可能になる。一方改修では、耐力度調査の必要性や目標耐用年数の問題が生じることを踏まえ、改築案を市に提言することを賛成多数で決定した。

 また事務局は、新体育館を整備した場合の、施工期間中における教職員と来校者用駐車場として、潮来公民館や市営駐車場の使用を検討している。一方で委員からは、近隣の県潮来土木事務所の駐車場を借用する案も出た。市道132号線(潮来地内)を教育環境整備に利用する案に対しては、同路線が生活道路として利活用されているため、廃道などは難しいと回答。 潮来小・津知小の統合事業は、潮来市学校適正化実施計画に基づくもの。2012年度に建設した潮来小の校舎に、統合後に想定される学級数が収容可能であることから、統合先として活用する。

 校舎に関しては管理・特別教室棟(RC造2階建て、延べ2094㎡)、普通教室棟(W造2階建て、延べ996㎡)、特別支援室棟(W造2階建て、延べ820㎡)。体育館(S造平屋、延べ床面積904㎡)は1978年に建築。

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