北陸地方整備局港湾空港部は16日、日本埋立浚渫協会北陸支部(川﨑博之支部長)と共同で若手技術者発表会を開いた。
港湾空港建設に従事する若手技術者から施工を通じた課題への対応や創意工夫など7議題が披露され、3議題が港湾空港部長賞、4議題は日本埋立浚渫協会北陸支部長賞(奨励賞)として表彰された。
発表会は、官民の若手技術者が自ら携わった工事や業務について発表、情報交換し、官民双方の技術者が相互理解を深めることを目的に2013年度から継続して開かれており10年目を迎える。22年度以降は北陸港湾空港建設連合会や日本海上起重技術協会北陸支部、全国浚渫協会日本海支部、港湾空港技術コンサルタンツ協会なども参加し、同日には、北陸地方整備局や管内の港湾事務所、ウェブ配信により約150人が聴講した。
北陸地整の佐々木規雄港湾空港部長は、「今日の研究発表会を機に役所、民間事業者をはじめ、若手だけではなく、われわれも自己研さんを積む機会としたい」と話し、川﨑支部長は「今後、官民問わず、同じ港湾空港事業に携わる者として知見をお互いに交換しながら良い事業を進めていただきたい」と語った。
発表者とテーマは次の通り。
◆港湾空港部長賞
◇長岡志優(東亜建設工業)=鋼管矢板上部工支保工の施工上の工夫
◇佐々木元志(東洋建設)=ケーソン式岸壁築造工事の省人化技術
◇谷澤来夢(北陸地整クルーズ振興・港湾物流企画室)=日本海側への外貿コンテナの代替輸送訓練の取り組み
◆日本埋立浚渫協会北陸支部長賞(奨励賞)
◇小林昇平(北陸地整港湾計画課)=洋上風力発電の導入促進に向けた北陸地域港湾のあり方
◇榎本修(本間組)=波浪観測装置の撤去方法について
◇宗村大成(新潟港湾技術調査事務所)=佐渡島の玄関口である両津港の定期航路安定を目指した耐震改良設計
◇鶴田凌三(若築建設)=伏木富山港岸壁改良工事における課題と対策
【写真=笑顔溢れる若手技術者】