国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会(事務局・建設業振興基金)による2023年度の建設産業に関する作文コンクールの表彰式が21日に開かれ、国土交通大臣賞の受賞者3人に対して、堂故茂副大臣から表彰状と副賞が授与された。
表彰式では、私たちの主張部門で大臣賞に輝いた熊谷宗浩氏(小野良組・宮城県)、千葉君杜氏(橋本店・宮城県)と、高校生部門の髙橋龍之介さん(山形県立山形工業高等学校2年)が出席した。
堂故副大臣は、受賞者にお祝いの言葉を述べるとともに「建設業は今まで3Kだと言われてきた。これを給与、休暇、希望、かっこいいの新4Kに変えていかなければならない。皆さんの仕事がなければ世の中は成り立たない。これからも頑張ってください」とエールを送った。
「ICTを転がせ」と題した作文を書いた熊谷氏は「週休2日や残業時間を減らすことで、休日に何をしようとか、職員間での会話、コミュニケーションがとれるといった職場環境からスタートして、ICTを展開していく。まずはコミュニケーションから進もう」との思いを話した。
「私が見た建設業の力・技術」のタイトルで書いた千葉氏。作文の中で、建設業という大きな力の中に幾万とある職人の技術、そこに興味を持って、触れてほしい。そのために建設業の力・技術力の高さを多くの人へと伝えたい、と綴った。現在は現場で、提出書類の作成や記録を残す仕事に取り組んでいる。
土木・化学科土木技術コース2年生の髙橋さんの作品は「見えないHERO」。小学校1年生の時に自身が経験した水害被害で、復旧作業にあたる建設業者やボランティアの姿を見て「その時にかっこいいな、見えない誰かが助けてくれている」との思いを抱いたのが土木を志すきっかけになったという。