建設業振興基金は11月30日と12月1日の2日間、連携団体の職員を対象とした合同研修会を開催した。建設業団体職員の資質向上や団体職員間の交流促進、情報交換などを目的としており、建設業協会・専門工事業団体から30人が参加、基金側から20人余が出席した。初日は振興基金内で講義が行われ、2日目は横浜市内で進む横浜環状南線公田笠間トンネル工事(鹿島建設・竹中土木・佐藤工業JV)を見学した。
初日の講義では、振興基金が建設キャリアアップシステム(CCUS)と経営基盤整備支援センターの業務を説明した。
CCUSに関しては、仕組みの概要から利用状況を紹介するとともに、公共工事発注における状況や発注者支援機能や安全書類出力機能の追加、建退共電子申請システムとの連携、事業所登録の更新などの状況、就業履歴数の増加に向けた取り組み強化策などについて説明した。経営基盤整備支援センターは、建設産業の担い手確保・育成に向けた取り組みとして建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協)による戦略的広報展開、建設産業女性定着促進事業など担い手確保・育成に向けた取り組み状況を報告し、さらなる理解・協力を要請した。
また、建設DXについて、建設ITワールドの家入龍太代表取締役による「仕事の8割をロボットやAIに任せる建設DXを始めよう」と題した講義が行われた。建設DXが欠かせない理由から、テレワークが移動のムダ削減の特効薬であること、工程表の細分化で手持ちのムダを削減できることや建設ディレクターについて説明した。