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茨城県水戸市

来夏に協定、秋着工を/千波公園の拠点施設

2023/12/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、パークPFI事業として計画している千波公園黄門像広場周辺地区における拠点施設の整備スケジュールを、市議会の第2回偕楽園・千波湖周辺整備等調査特別委員会に説明した。事業者による設計や建築確認等の終了を2024年夏に見込んでおり、実施協定を締結。秋から事業者による工事を実施し、25年秋の開業を目指す。

 千波公園の拠点施設は、千波湖西側の黄門像広場周辺地区で計画。市では初のパークPFI事業を導入し、22年11月に事業者として大和リース・アダストリアグループ(代表法人=大和リース、構成企業=アダストリア、横須賀満夫建築設計事務所)を選定。23年1月に基本協定を締結した。

 施設の配置にあたり、3つの区域(①フードエリア②スポーツラウンジなどのプレイエリア③水と緑を活用したネイチャーエリア)―を設定。若い世代も楽しめる施設を整備する。当初計画の面積は、対象敷地5498㎡、建物総延べ2044㎡。

 カフェ等の収益施設となる公募対象公園施設としては、マルシェ、物販施設、カフェ、レストラン、ベーカリー、スポーツラウンジ・サウナ、交流スペース、コンディショニングセンター、アウトドア、駐車場、多目的コートを整備する方針。

 広場、園路等の公共部分となる特定公園施設は、敷地面積7143㎡、予定延べ床面積304㎡で進めている。整備予定施設は、トイレ・防災倉庫、インフォメーション、休養施設、遊戯施設、石像、修景施設、芝生の広場、駐輪場、デッキ、植栽、園路。

 施設は当初、25年春に開業予定だったが、物価高騰に伴う建物計画の見直しや、テナントとの調整等に時間を要したため、25年秋開業に変更した。

 パークPFIは、民間事業者が飲食店や売店などの施設を設置し、施設の収益を活用して園路や広場などの整備や改修を一体的に行う制度。この制度を利用し、千波公園の西側で県が偕楽園月池地区で「迎賓館」を整備し、開業させている。




【千波公園で整備計画が進む】

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