記事

事業者
群馬県高崎土木事務所

宿大類調節池概要示す 調節容量は9万3000立方m

2023/12/07 群馬建設新聞

県高崎土木事務所は、高崎市宿大類町地先の井野川で整備を計画する宿大類調節池の調節容量や調節面積などを決定した。調節容量は約9万3000立方mで、調節池の面積が約6万5000㎡となる。2024年度は用地買収に着手し、その後埋蔵文化財調査を行い、早期の工事着手を目指す。

宿大類調節池は主要地方道高崎駒形線の南側、宿大類町地先の染谷川との合流点の下流側に新設する。堤防の天端から池底までの高さは2・9~3・7m程度を見込む。民地側に整備する周囲堤は5分勾配のブロック積み護岸で整備する。

現時点では、排水樋門1基の新設のほか、農業用水や高崎市道、自転車道の付け替えも計画している。自転車道は周囲堤の天端に幅員3mで整備を予定する。

掘削土量やブロック積み護岸の整備面積など詳細はニュージェック(大阪府大阪市)が受注している詳細設計業務の中で検討しているところ。業務は年度内の完了を目指し進めている。

井野川の調節池整備事業は、高崎市綿貫町から高崎市大八木町までの1万4700m区間を対象に、宿大類調節池を含め調節池を4池築造するもの。おおむね30年に1回発生すると予想される洪水による氾濫を防止することを目的としている。調節池へ一時的に貯留することにより、氾濫による被害のリスク軽減を図る。

宿大類調節池が最初の1池となり、残る3池については大八木町、新保町、綿貫町に整備する。

大八木町地先に整備する調節池は主要地方道高崎渋川線と主要地方道高崎渋川線バイパスに挟まれた右岸側に整備する。新保町地先で整備を計画する調節池は高崎駒形線の北側に位置し、染谷川の左岸側に新設を計画している。綿貫町地先の調節池については、主要地方道高崎伊勢崎線と主要地方道前橋長瀞線バイパスに挟まれた右岸側に整備する。

なお、井野川では河道改修も実施しており、工事は完了している。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら