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栃木県日光土木事務所

日光土木、461号大渡BP用地測量へ、9億円で24年度事業化

2023/12/08 栃木建設新聞

 県日光土木事務所は、日光市大渡の国道461号バイパスの詳細設計をまとめた。市道大渡~川室線とのT字交差点から北進。1級河川鬼怒川を渡河する大渡橋手前で現道に合流する。延長が1020m、幅員が片側歩道の12m。今年度は年明けに用地測量を発注し2024年度の用地補償に備える。事業費は9億円で、24年度の交付金充当を見込む。

 大渡地区の461号は、狭あいで両側に家屋が連たん。車両のすれ違いが困難で、一部区間は通学路に指定されているものの、歩道もなく歩行者や自転車の通行が危険視されてきた。バイパスはクランク形状の狭あい区間を回避。現道はポストコーンなどで大型車両の通行を物理的に規制する予定。

 バイパスの計画幅員は、車道3・25m×2の両側に路肩兼自転車通行帯1・5m。歩道は片側に2・5mを確保する。起終点の交差点には付加車線を設置する。

 バイパスのルートはT字路の市道大渡~川室線から北に直進。ルートは水田を主体とした農地と北東側は山林。高低差はなく構造物は水路の付け替えを含むボックス工程度とした。大渡~川室線との交差点から農地間は、既設の市道大渡森前~北川前線に沿って拡幅。水田の分断を極力抑えるルートを選定した。

 県は大渡工区の事業化を見据え2020年度にルートを検討する道路調査、21年度には公簿公図調査を実施。22年度には地上レーザーを活用した路線測量を委託した。道路調査・詳細設計が新日本建設コンサルタンツ、用地調査をクリエイトプランニング、路線測量は玉川測量設計、土質・地質調査を福原地質基礎が担当した。

 461号は市道大渡~川室線との交差点部付近も歩道が未整備。交差点の改善に併せ、南北方向に右折レーンを確保。歩道未整備区間を改善する。

 大渡橋側の現道合流交差点は、現道がバイパスにT字型に改善。バイパス側の北進車線には右折レーンを確保する。

 家屋が連たんする461号現道は、日光北街道の宿場町の風情を残し歩道やセンターラインのない6m程度。同区間はバスの運行ルートに加え、轟小学校の通学路にもなっている。道路の両側は歩行者などの通行の安全を確保するため、カラー舗装で区分し視認性を高めている。

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