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長野県高森町

新年度に公園実施設計/天竜川高森かわまちづくり

2023/12/09 長野建設新聞

 高森町は国と一体で進めている天竜川高森かわまちづくり賑わい拠点整備事業で、2024年度から公園の実施設計業務に着手する。現在はKRCあづみの事務所(安曇野市)で基本設計を策定しており、新年度当初で実施設計費を要望していきたい考え。当初計画より若干の遅れが見られるものの、28年度の竣工を目標に事業を推進していく。

 計画地は山吹地内のJR下平駅から徒歩10分程度の一級河川天竜川沿い。周辺には大型商業施設や医療、福祉サービス施設などが点在してほか、住宅施策を含む土地利用構想が検討されるなど、暮らしの拠点としての成長が期待されるエリア。天竜川流域の防災拠点としての役割を果たしながら、川辺でさまざまなスポーツや非日常を楽しむことができる憩いの場として、新たな関係人口が生まれる場を目指す。

 基本構想の中では、計画方針に「防災やスポーツと健康づくりの拠点」「水に触れ学び、食と火に集う場所」「安心して来園できる公園」などを掲げている。

 計画によると南側に親水公園を整備。公園から北に向かいヘリポート、広場、災害時用水防資材置き場、ビーチバレーコート4面、スケートボード&BMXゾーン、テラス、原っぱの順になどを配置していく。

 親水公園は田沢川からの水流を貯留した浅瀬による親水空間を創出する。広場はバーベキュースペースとオートキャンプ場の機能を兼ね備えた雨天時も利用可能なサイトと、テントサイトを持つキャンプ場を整備。ビーチバレーコートおよびカヌーコースについては、2028年に県内で開催予定の国民スポーツ大会の競技会場となるため工事を進める。テラスは拠点施設とレストランの厨房機能も持たせ、大自然を楽しみながら飲食できる施設として整備する。

 工事分担などは実施設計を進めながら、国と詳細を詰めていくが、敷地の盛土などの基盤整備と資機材置き場やヘリポートなど防災関連施設は国が行い、基盤整備後の広場、ビーチバレーコート、カヌーコース、テラスなどは町が担当する見通し。

 町によると、来年度は公園の実施設計およびカヌーコースの設計に取り掛かる方針で、25年度から公園整備工事に着手。26年度からはカヌーコースの施工を進め、28年度の供用開始を目指す。

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