県内建設業の卒業後3年以内の離職率が、再び増加に転じている。厚生労働省新潟労働局がまとめた卒業後3年が経過した2020年3月新規学卒者の建設業における離職状況は、大学卒者29・2%、短大・専修学校等卒者37・9%、高校卒者36・0%となる=グラフ=。
離職者は19年卒者と比べ大卒者で2・9ポイント、短大・専修学校卒者では5・9ポイント、高卒者は1・5ポイント増加し、短大・専修学校等卒者と高校卒者では全産業の平均離職率を上回った。
建設業の離職率は、直近3カ年では減少傾向にあったものの、17年卒者以来、増加に転じた。新潟労働局では「20年度、21年度はコロナ禍で求人数も減少し、転職が難しい状況にあったが、社会経済の正常化に伴って求人数も増加し、転職しやすい環境になったことが一つの要因」と見ている。
なお全産業平均の離職率は、大卒者が31・9%で同比1・2ポイント減、短大・専修学校卒者では35・9%で0・8ポイント増、高校卒者は31・2%で1・5ポイント増となる。