日立市は、アスベスト対策として市が所有する公共施設について、吹き付けアスベスト等の使用状況について調査を実施し、このほど調査結果及び今後の対応に関する報告をまとめた。それによると、市有施設計633施設を調査した結果、中央体育館など11施設で吹付けアスベストの含有が確認された。市では、アスベストが確認された市の公共施設については、原則除去する方針で、改修工事中および未使用施設を除く9施設について、18年度に除去工事を実施する予定だ。
今回の調査は、本庁、教育施設、福祉施設、企業局、出先機関など市が所有するすべての建築物計633施設を対象に実施。
調査方法は、アスベストおよびアスベスト含有吹き付け材の有無について、専門職員による設計図書、目視による確認および専門機関による分析調査を行った。
調査結果によると、対象施設633施設のうち、分析調査を行う必要と判断された施設は42施設。
このうち、アスベスト含有が認められた施設は、中央体育館や勤労青少年ホーム、鳩が丘スポーツセンターなど11施設。
市では、アスベスト含有が確認された施設については、今後除去の対策を行う方針。
11施設のうち現在改修工事中の(仮称)福祉プラザについては、すでに除去が完了しているほか、現在未使用となっている旧清掃センターは解体時に除去する予定で実施時期は未定。これ以外の9施設については、18年度に除去工事を行う予定だ。
アスベスト含有が確認された施設は、次のとおり。〔◆施設(部屋名)=<1>建設年度<2>部位<3>使用種類<4>今後の対応〕
【アスベスト1%超含有】
◆旧清掃センター(投入扉駆動装置室・破砕機駆動装置室)=<1>昭和55年<2>天井・壁<3>ロックウール<4>施設解体時に除去予定、実施時期未定
◆中央体育館(トレーニング室)=<1>昭和49年<2>天井<3>ロックウール<3>H18年度に除去予定
◆勤労青少年ホーム(機械室)=<1>昭和49年<2>天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆鳩が丘スポーツセンター(体育室)=<1>昭和53年<2>天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆市営住宅・久保田アパート(ベランダ24戸)=<1>昭和28年(昭和55年増築)<2>軒天<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆水道高揚ポンプ場
(特高変電所)=<1>昭和49年<2>天井、壁<3>アスベスト<4>H18年度に除去予定
◆同(電気室)=<1>昭和46年<2>天井<3>アスベスト<4>H18年度に除去予定
◆同(1系ポンプ室)=<1>昭和46年<2>天井<3>アスベスト<4>H18年度に除去予定
◆同(2系ポンプ室)=<1>昭和49年<2>天井<3>アスベスト<4>H18年度に除去予定
◆会瀬配水場(ポンプ室)=<1>昭和44年<2>天井<3>アスベスト<4>H18年度に除去予定
◆池の川処理場(脱水機棟)=<1>昭和50、55年<2>天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆同(消化槽棟)=<1>昭和56年<2>天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆同(B系電気室棟)=<1>昭和56年<2>塔屋天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
【アスベスト1%以下含有】
◆教育プラザ(1階倉庫)=<1>昭和37年<2>天井<3>ロックウール<4>H18年度に除去予定
◆(仮)福祉プラザ(2階会議室)=<1>昭和39年<2>天井<3>ひる石<4>H17年度に除去済み
◆吹上荘(空調機械室・廊下・ホワイエ)=<1>昭和54年<2>天井・壁<3>その他<4>H18年度に除去予定