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【設備点検】省人化など目指し/ロボットで自動・遠隔操作デモ

2023/12/12 本社配信

 国土交通省は12日、本省DXルームでロボットによる設備点検のデモを報道陣に公開した。省人化などへの対応として、遠隔地の無人施設でロボットの自動・遠隔操作による点検を想定したもの。年度末までに1カ所で実証試験を予定している。

 点検ロボットは、充電器にセットされた状態からプログラミングされた点検を開始。自走により操作盤まで近づき、確認、スイッチ操作段階での状況確認などで画像撮影を行い、点検が完了すると完了ポーズ(敬礼)し、充電器まで戻る。通常時は人がいないスペースでの点検作業となるが、人がいる場合も想定し、障害物があった場合は検知して止まることもできる。

 点検時はロボット上部と顔の部分にあるカメラで、映像を遠隔地の事務所に送信し続ける。撮影した画像も同様に送信。通常の点検のほか、遠隔操作にも対応する。

 従来の設備障害対応は、技術者が現地確認を行い、改めて交換部品など準備し修理対応しているため、2回は現地に赴くことになる。ロボットによる遠隔確認が行えれば、技術者は修理対応で1回現地に行くだけで済むため、対応の迅速化、人員の拘束時間の減少につながる。

 今後は、山間地での無人施設での試験に取り組み、次年度以降は別のパターンの試験を実施する流れ。試験を行っていき実用化する段階では、ロボットと人とで対応する区分を決め、点検要領の改正などの手続きも出てくる。



ロボットによる設備点検デモンストレーション(https://youtu.be/hfrRWdTDC_E)

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