県沼田土木事務所は、みなかみ町布施地内の宮沢通常砂防事業の中で、新年度は2号ダムに着工する。また、3号ダムの詳細設計についても同年度中に実施したい考えだ。
全体計画としては、一級河川赤谷川支川の同沢に重力式コンクリートダムを3基整備。下流側から1号ダム(H9・5m、L43m、V約1600立方m)、2号ダム(H10m、L60m、V約2000立方m)、3号ダム(H11m、L80m、V約2700立方m)を予定しており、そのうち1号ダムについては、すでに発注済み。なお、1号ダム、2号ダムの詳細設計は、桜井測量設計(安中市鷺宮957-6電話027-381-2877)が作成した。
同沢は、赤谷湖の東・大峰山の南に位置し、流域面積1・45k㎡を持つ沢で、流域の分水嶺は、高山村の行政界に接している。
渓流は、渓床幅が狭く、V字谷になっており、豪雨時において土砂等の流出が危惧されていた。そのような中、12年8月の大雨・洪水によって土砂が発生し、国道17号の布施河原の信号手前の流路工が土砂で埋まり、道路に流出するほどの被災となった。そのため、このような土砂災害を未然に防ぐため、砂防ダムを整備し、民生の安定を確保する。
総事業費は、3億6200万円を試算しており、21年度の完成を目指す。