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栃木県小山市

小山市未利用公共施設活用、旧水道庁舎を研修所に、桑公民館跡地に桑分署移転

2023/12/21 栃木建設新聞

 小山市は、未利用公共施設①水道庁舎②桑公民館③武道館④大谷公民館⑤高齢者サポートセンター大谷-跡地の利活用計画をまとめた。水道庁舎は1階を職員研修所、2階を青少年相談室に改修。2024年度に設計を委託し、25年度に改修工事、26年度から供用を開始する。桑公民館跡地は消防桑分署の移転新築用地とする。桑公民館は25年度に解体撤去後、26年度以降に新桑分署の設計施工に着手する。新桑分署の供用後、旧桑分署は解体する。

 【水道庁舎跡地】

 水道庁舎跡地(八幡町1-9-4)は敷地面積3321平方m。建物はS造2階建て延べ床面積904平方m。1996年3月に完成した。2021年5月に市役所本庁舎へ上下水道事業の機能を移転後、25年度の売却方針を諸事情から見送っていた。

 職員研修は通常、市役所本庁舎の会議室を利用。本庁舎は研修以外の様々な会合が多く、活用見通しが宙に浮いた水道庁舎跡地を研修所に改修することを庁内で合意。年間164回(保育士80回、職員47回、学校教諭32回、保健師5回)の研修を予定する。

 2階は青少年相談室に改修。利用者のプライベートに配慮するよう24年度の改修設計の中で工夫する。現行の青少年相談室は1993年、水道庁舎近接地に設置。専門の相談員が児童生徒をはじめ保護者、教育関係者の悩みに応えている。相談は無料、秘密厳守。

 【桑公民館跡地】

 桑公民館跡地(羽川139-2)は敷地面積2101平方m。建物は木造平屋建て延べ床面積569平方m。桑公民館は2016年1月に完成した桑市民交流センター「マルベリー館」に機能を移転。24年度は旧建物の学童保育館への暫定利用が決まっている。

 旧桑公民館は25年度に解体撤去し、隣接地に立地する消防桑分署の建て替え用地になる。現行の桑分署は敷地面積1040平方m、建物は延べ床面積502平方m。26年度以降に移転新築設計施工となる。新分署の供用開始を待ち、旧分署を解体撤去する。

 【武道館跡地】

 武道館跡地(三峯2-1-12)は23年11月に解体撤去工事の完了で更地化されている。敷地面積は1729平方m。地元要望を踏まえ、街区公園化を図る。24年度以降に地元との協議調整、国庫補助申請の諸手続きを経て公園整備に着手する。

 【大谷公民館跡地】

 大谷公民館跡地(横倉新田8-2)は敷地面積2653平方m。建物は平屋建て延べ床面積623平方m。大谷公民館は24年5月にオープンする大谷市民交流センター「あいとぴあ」への機能移転が決まっている。24年度の鑑定評価を経て建物付きで売却する。

 【高齢者サポートセンター大谷跡地】

 高齢者サポートセンター大谷跡地(犬塚2-8-2)は敷地面積421平方m。建物は延べ床面積83平方m。大谷公民館と同様に大谷市民交流センターへの機能移転が決まっており、建物は市の倉庫に活用。敷地は隣接する消防団第5分団の駐車場に利用する。

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